【戦評】第12回 全日本女子ユース(U-15)サッカー選手権大会 関西予選 決勝トーナメント
■準々決勝( vs FCヴィクトリーズ )
相手は、昨年、一昨年とベスト4まで勝ちあがっている強豪。前半から攻守が目まぐるしく変わる中、攻撃の起点となる右サイドのドリブル突破から先制点を奪えたことで少し気持ちに余裕を持ってプレーが出来ていた。前半終了間際にゴール前の直接フリーキックから同点に追いつかれるも、DFを中心に後半も相手ボールを、いつ・どこで・どうやって奪うのかを常に意識しながらプレー出来た分、主導権は少しさやまにあったように思う。さすがに終盤は暑さで足が完全に止まってしまい、FWとDFの間がかなり間延びしていた感あり。
しかし、こうした課題を残しながらも、今日は終始自分たちのペースでプレー出来たことが、今日のこの勝利に繋がったんだと思う。
■準決勝( vs 京都精華女子中学校 )
是非とも試合をしたいと思っていたチームとの対戦。この試合に勝てば全国への切符を手にすることが出来るという大一番での対戦となったことが嬉しいではないですか。
前半は風上からの攻撃となったので、どちらかと言うと精華のこどもたちよりも余裕を持ってプレーをしていたように思う。ボールの奪いどころもハッキリしていたし、かなり相手陣内深くでプレーをすることが出来ていた。ただ、決定的な場面を何度も作るものの決めきれなかったのでは、それまでのプレーも報われません・・・。どんな場面でも、ひとつひとつのプレーをもっと大切にしていかないと。こうしたことの積み重ねが試合の勝敗を左右しているってことをもっと感じていく必要がありますね。
後半は前半無得点に終わってしまった上に風下のプレーとなったことで、前半と全く逆の展開になってしまった・・・。こうした展開の中、何とか頑張って相手の攻撃をしのいでいたが、残り10分、負傷退場した選手を交代した矢先に失点を許してしまい、この時点で完全に集中力も切れ最後は4失点・・・完敗。
正直、どちらに転んでもおかしくない試合だった。しかし、みんなは勝てなかった・・・これが現実です。試合に勝つために必要なものはたくさんあります。技術、体力、チームワーク、精神力・・・どれも大切な要素です。これらの要素を試合当日に相手チームよりも勝った状態にしているチームが本当に良いチームなんだと思います。精華はこうした部分で今日はみんなよりも良い状態だったんでしょう。
精華とはリーグ戦でまた戦うことになります。今日と同じ結果にならないよう、今からまた準備をしていきましょう。それがまた次のステップに繋がっていきますから。